木成保護林を含む周辺森林では、驚くほど多種類の樹木や草花を
見ることができます。樹木の高さで群落層を識別したり、書物でしか
知らなかった極相林を体験することもできます。
また、種子島は植物分布でみると南限植物や北限植物が混在する
特異な地域で、固有の植物や絶滅が危惧されている希少植物も
数多く分布しています。木成保護林では、こうした珍しい植物も
見つけることができます。ときには、うっとりするような芳香を放つ
花に出合うこともあります。
木成保護林をとりまく森林が、どのような「種子島の森」の特徴を
持っているのか、未知の部分も多く、それがこれからの研究課題
です。
木成の森は、人を拒むような暗い深い森ではなく、小川が流れ
明るく心地よい森です。多くの方がここに関心を持ち、種子島の
自然学習の場として活用されるよう、さらに具体的実践がなされる
ことを期待します。
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