枯れた松の隣には、まだ健康な松があり、松の材内に薬剤を注入す
ることにより松の抵抗力を強め、マツノザイセンチュウが増殖しても、
健康な松が枯れるのを防ぎます。
一度薬剤を注入すると、その効果は3〜4年程度持続します。
作業は、冬期期間に薬剤を木に注入します。
〜松枯れのメカニズム〜
1・・・5〜7月にマツノマダラカミキリが、健康な松の若枝を食べる。
その時、傷口から松にマツノザイセンチュウが侵入する。
2・・・秋になると松に浸入したマツノザイセンチュウが増殖し松は
急激に衰弱、枯れる。
マツノマダラカミキリは、弱った松の樹皮にかみ傷をつくり、
そこから産卵管を差し込み、卵を産みつける。
3・・・樹皮の下でマツノマダラカミキリがふ化、成長し、さなぎとなり
越冬する。
4・・・春から初夏にかけて成虫となり、マツノザイセンチュウを体に
つけて、松から飛び出す。
毎年 1〜4の繰り返しに なります。
被害木を処理して、カミキリの幼虫を退治します。
作業は、カミキリが飛び立つまでに駆除します。
伐倒した木は、薬剤をかけたり、焼却したりします。
伐倒した被害木をビニールで包んで薬剤によりくん蒸し,松材の中に
いるカミキリの幼虫等を駆除する。
種子島で ヤクタネゴヨウは、小・中学校の校庭に植栽されており、
また文化財に指定され、環境教育の教材として利用されています。
●種子島の森林について学ぶ視点
●種子島の森の楽しさ
●森林を教材化する視点
●ヤクタネゴヨウと丸木舟の文化
●種子島の植物
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